結婚を前にすると、どうしても出てくるのが経済的な計画です。
特に、結婚式や披露宴をどうするかは、一大イベント。
結婚式を挙げなくても結婚は成立しますが、式を行うとなると相当な費用がかかります。
そこで、ゲストからの祝儀で費用をどの程度カバーできるかが気になるところです。
では、結婚式の総費用と、ゲストからの祝儀でどれほどの負担軽減が見込めるか見てみましょう。
結婚式の平均費用は約355万円
結婚情報誌「ゼクシィ」によると、結納から新婚旅行までの平均総費用は約462万円です。
そのうち、式と披露宴にかかる費用は約355万円。
結婚に関わる費用の大半がこれらにかかっています。
結婚式の規模によっては、ゲストからの祝儀やプレゼントが期待できますが、実際のところどうなのでしょうか?
祝儀の平均額は約224万円、自己負担は約131万円
「ゼクシィ結婚トレンド調査2019」によると、祝儀の平均額は約224万円です。
これによると、式と披露宴の費用を祝儀で全て賄うことは難しく、平均で約131万円の自己負担が必要になります。
また、親や親族からの援助を受けるカップルも少なくありません。
約78%が何らかの援助を受けており、その平均額は約188万円です。
地域によっては結婚式の形態も異なり、例えば北海道では、会費制のパーティが一般的です。
地域による違いもあるので、一概には言えませんが、全体としては、祝儀を含めても100万円以上の自己負担が見込まれることが多いです。ただし、招待人数や式のスタイルによって費用は変わります。
ゲストひとり分の結婚式費用は約2万7500円って本当?
結婚式とその披露宴を行うとなると、どれくらいの費用がかかるのか、特にゲストの人数によって変わるのかが気になりますよね。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2019」によると、平均で招待されるゲストは66.3人、その時の式と披露宴の総費用は約354万9000円。
これをゲスト一人あたりに割り当てると、約6万8000円がかかっている計算になります。
でも、実際にゲスト一人ひとりにこれだけの費用を使っているわけではありません。
披露宴の費用には、場所代や衣裳代、司会者へのギャラ、装飾、写真やビデオ撮影などの一律でかかる固定費と、食事や飲み物、引き出物などゲストごとにかかる変動費があります。
この変動費で、食事と飲み物は一人あたり平均1万9000円、引き出物は平均で5400円がかかるとされています。
具体的な数字で見ると、食事と飲み物で1万9000円、引き出物で5500円、招待状などの細かい出費で3000円を見込んで、ゲスト一人あたりの実質費用は約2万7500円となります。
ゲストが多いほど、お祝い金での収支は改善される?
披露宴でのお祝い金の総額と、ゲスト一人あたりの平均お祝い金額を見てみましょう。
平均的なゲスト数が66.3人で、お祝い金の総額が224万3000円の場合、一人あたり約3万3800円のお祝い金が期待できます。
ゲスト一人当たりの結婚式費用が約2万7500円なので、お祝い金で得られる金額は一人当たり約6300円のプラスになります。
これが固定費に充てられるわけです。
つまり、ゲストが多ければ多いほど、お祝い金でカバーできる範囲が広がり、赤字を減らすことが可能になります。
ゲストが増えると、場所代や装飾費用は少し増えるかもしれませんが、多くのゲストからのお祝い金で、その分を上回ることが期待できます。
親族や上司からのお祝い金で、さらに収支がよくなるかも
ゲストによってお祝い金の額は変わってきます。
友達や同僚からは3万円、上司からは3万9000円、恩師からは3万7000円、親族からは6万7000円のお祝い金が期待できるんです。
つまり、上司や恩師、親族などを多く招けば、それだけ手元に残る金額が増えるってことですね。
また、友人などは、もっとカジュアルな会費制のパーティーで盛り上がるという手もあります。
お祝い金は新生活のスタートアップ資金として
披露宴が終わった後は、新しい生活が始まります。
これから長い人生を送る上で、5万円や10万円がどれだけ重要かわかるはずです。
新生活では、いろんなことにお金がかかります。
もし妊娠や出産があれば、さらに新たな費用が必要になります。
大きなお金を貯める機会はそう多くありませんから、お祝い金は「新生活のための貯金」として計画的に使いたいものです。